公開日:2022年10月8日
「物置のトタン屋根が壊れたときは修理にどれくらいかかるのか」
「トタン屋根は火災保険で補修可能か?」
こういった疑問を持つ人は意外と多いです。
トタン屋根は高度経済成長期を中心に使われていた建材であり、
今でも物置や倉庫といった簡易的な建物に用いられています。
トタン屋根は軽量な金属であるため、耐震性や耐水性に優れているメリットがあります。
しかし、メンテナンスが定期的に必要であるため、
よく修繕工事をおこなうことで知られています。
トタン屋根の修繕工事は保険の適用が可能ですが、
簡易的な建物に使われていることもあり、あまり知られていません。
そこで、今記事ではトタン屋根に注目し、
火災保険を請求する方法を解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
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トタン屋根が壊れたときに火災保険は使えるの?
トタン屋根が壊れたときに火災保険は使えます。
しかし、トタン屋根が壊れたとき必ずしも使えるわけではありません。
火災保険の申請には一定の条件が必要であり、
その条件を満たす必要があるからです。
火災保険の申請条件は大きく分けて2つ存在します。
1つ目は被害の原因です。
トタン屋根が壊れる原因として多くを占めるのが、
台風や強風による被害です。
台風や強風による被害は風害と呼ばれ、
火災保険の申請条件に含まれます。
火災保険は地震以外の自然災害のほか、
火災や衝突といったトラブルも補償の対象になります。
そのため、トタン屋根が壊れた原因が自然災害のほか、
火災や衝突といったトラブルによるものであれば火災保険の申請が可能です。
2つ目はトタン屋根が使われている建物に火災保険が掛けられていることです。
トタン屋根が使われる建物の多くは母屋ではなく、
倉庫や車庫といった建物に付帯する設備になります。
火災保険は建物に付帯する建物も補償の対象です。
ただし、トタン屋根が使われる建物の多くが増設した設備であることが多く、
火災保険加入時に申請していない建物であるケースが見られます。
トタン屋根に限らず申請していない建物は補償の対象外となるため、
増設した際は必ず申請をおこないましょう。
このようにトタン屋根を火災保険で補修するには
「壊れた原因」と「保険適用のための登録」の2つを満たす必要があります。
実際にトタン屋根が壊れたケースを元に、
火災保険が申請可能か確認していきます。
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事例1 カーポートのトタン屋根が強風で壊れた
事例1はカーポートのトタン屋根が強風で壊れたという事例です。
カーポートは建物に接する形で作られた場合は建物の一部とされています。
そのため、強風で壊れた場合は火災保険の自然災害補償の対象となります。
しかし、原因以外にも満たすべき条件が存在します。
カーポートが火災保険の申請時に存在した設備であるか、
設備として申請したときと現状に差異があるかの2つです。
カーポートは新築時に申請していることが多いため、
火災保険に登録されていないことは少ないでしょう。
設備として変更がおこなわれていたかは判断できませんが、
カーポートの仕様が大きく変更していることも珍しいです。
以上の事から、事例1は火災保険の申請が可能な事例と判断できます。
事例2 トタン屋根が錆びて気がついたら穴が空いてしまった
事例2はトタン屋根が錆びてしまい、穴が空いてしまったという事例です。
トタン屋根は軽くて丈夫な材料であり、表面を塗装することで雨にも強くなります。
しかし、時間が経過することで塗装が剥がれてしまうでしょう。
塗装が剥がれた部分から雨水が染み出すことで錆びてしまいます。
錆びてしまうとトタン屋根の特徴である軽くて丈夫であることが活かされず、
ちょっとした雨風で穴が空いてしまいます。
今回の事例はトタン屋根が錆びることで穴が開きやすくなり、
被害を受けた事例です。
一見何かしらの自然災害か衝突が原因でトタン屋根に穴が空いたため、火災保険の申請条件である原因を満たす事例と思われます。
しかし、トタン屋根が錆びていることが大きな問題です。
トタン屋根が錆びているということは管理が適切におこなわれていないと判断できます。
トタン屋根の管理がおこなわれていない状態のため、原因が特定しにくい状況です。
この場合、トタン屋根に穴を空けた原因が判別できず、経年劣化によるものと判断されやすいです。
経年劣化だと火災保険の申請条件に含まれることはないため、申請しても審査に落ちる可能性が高まります。
以上のことから考えるに事例2は火災保険の申請が難しいケースだと判断できます。
トタン屋根が壊れたときの火災保険請求の流れ
トタン屋根が壊れたときに火災保険請求は可能です。
しかし、実際にトタン屋根が壊れたときに火災保険の請求をおこなった人は少ないと思われます。
理由はトタン屋根が使われている建物はあまり重要性が高くないことが多く、壊れた場合でも被害が小さいからです。
トタン屋根が壊れたとしても、自分で簡単に補修して解決することもあり、火災保険請求の流れは理解していない人が多いです。
そこで、今回はトタン屋根が強風によって壊れた前提で、実際に火災保険請求をおこなう流れを解説します。
被害前の準備
トタン屋根が壊れる前におこなうことの1つが事前の確認作業です。
確認したい項目は下記が挙げられます。
• トタン屋根が使われている建物が火災保険に含まれている
• トタン屋根の状態
• 火災保険の契約書と契約内容
• 被害発生時の連絡先
トタン屋根は正式な建築設備に使われることもありますが、増改築時に新たに使うケースも多い建材です。
そのため、増改築で追加された設備は必ず火災保険会社に伝える必要があります。
もし、追加した設備を伝えていない場合、保険の対象外となるため注意が必要です。
また、トタン屋根は重要性が低い箇所に使われることが多く、普段から状況を確認することが少ないです。
そのため、被害を受ける前からすでに壊れていた可能性が疑われやすい箇所になります。
大きな災害が予測できる際は、必ずトタン屋根の状態を確認することを心がけましょう。
火災保険は契約内容ごとに適用条件が異なり、
ご自宅の被害内容が補償の対象に含まれるかは安易には判断できません。
必ず補償の対象に建物に付帯する設備(倉庫や車庫)が含まれていること、
自然災害や衝突が対象に含まれていることを確認しておきましょう。
補償対象に含まれていない場合は、
契約内容や保険会社の変更も選択肢となります。
被害発生時はすぐに連絡をおこなう必要があります。
24時間対応可能な連絡先が各保険会社に存在するため、
事前に調べておきましょう。
事前に保険の見直し等をおこなうことで、
不意のリスクに備えるようにしましょう。
被害発生直後
トタン屋根の被害の多くは穴が空く、めくれ上がってしまうのどちらかです。
どちらの被害でも建物への影響が大きいため、速やかな対応が必要となります。
応急処置が必要な場合は、現場の保存を考えてすぐに取り外せる処置をおこないます。
ブルーシート等を使うことがおすすめです。
被害確認後は、連絡と同時に被害写真の撮影をおこないます。
トタン屋根が使われている建物の現状、
壊れた範囲の2点が確認できる写真を撮影することで審査が有利に働くといわれています。
被害直後の混乱状態ではありますが、写真撮影を忘れないようにしたいです。
業者選びと見積もり
被害内容の確認後、修繕業者と見積もりの作成の準備をおこないます。
トタン屋根は施工が難しい建材ではないため、
ほとんどの業者が施工可能となります。
そのため、目についた業者に依頼してしまいます。
しかし、必ずしも有名な業者がよい業者とはいえないため、
注意が必要です。
理想は普段から付き合いのある業者を作り、
被害発生時に依頼することです。
専門的な工事以外は懇意にしている業者に依頼することができれば、
スムーズに進むのでおすすめとなります。
もし、懇意にしている業者がない場合は評判や見積もりによって判断することになります。
見積もりで業者を見極めるコツは、
被害の状況を正しく把握しているか、見積もりを詳細まで記載しているかの2つです。
現場写真が10枚未満の業者はあまりおすすめできません。
見積もりまでは無料で依頼できる業者も存在するため、
複数業者に依頼することも1つの手となります。
業者は施工の質に直結するため、時間をかけて吟味していきたいです。
書類作成と申請
書類作成は火災保険会社のホームページから申請書類をダウンロードするところから始まります。
事前にダウンロードして、いつでも記入できる状況にしておくことも1つの手です。
※2022年現在電話での申請書取り寄せが一部の保険会社では83%以上です。
申請書類の記入と合わせて、必要資料の確認もおこないます。
- トタン屋根の被害では被害状況の分かる写真
- 修繕に必要な費用の見積もり、
- 施工内容と施工期間の分かる資料
この際、被害直後に撮影した写真が役立つことが多いです。
一通りの準備をおこなった後、申請書類を郵送します。
それなりの時間がかかるため、必ず時間に余裕を持って手続きをおこないましょう。
審査と保険金の支払い
審査が始まると、基本的に自分でおこなうことはありません。
しかし、審査は繁忙期では1ヶ月程度の時間が必要です。
また、申請金額が大きい場合はそれ以上に時間がかかることが珍しくありません。
審査に通過できない場合は保険金の支払いがおこなわれません。
時間がかかることを想定した業者選びと契約を意識しましょう。
また、保険金の支払いにも多少の時間を要するため、
支払い前に必要な費用が出ないようにスケジュールを調整しましょう。
火災保険における「衝突」とは?「風災」との違いを塗装会社が現場目線で解説
修繕工事
修繕工事自体は1日程度で終わることが多いです。
しかし、天候の都合もあり複数日にまたがる可能性もあります。
塗装等をおこなう場合はさらに時間がかかるでしょう。
時間に余裕を持った計画を設定しましょう。
また、事前に計画していない工事をおこなわないよう注意が必要です。
計画外の工事は費用に含まれず、自腹となってしまいます。
工事計画通りの工事がおこなわれていることを必ず確認しましょう。
トタン屋根は工事こそ簡単なものの、耐用年数が短いため定期的な修繕が必要です。
初回で申請等を理解して、スムーズな計画を建てられるようにしましょう。
トタン屋根の火災保険請求をおこなうときの注意点
トタン屋根の火災保険請求は被害の原因を把握することで効率的におこなえます。
申請の流れは基本的に変わらないものの、
申請時に思わぬことが原因でトラブルになることがあります。
トラブルの内容によっては保険金が支払われないこともあり、
火災保険請求をおこなう注意点として抑えておきたいものです。
今回は代表的なトラブルを2つ解説していきます。
安価な素材のため保険金がほとんど支払われないことがある
トタン屋根は安価で施工しやすいため、多くの設備に使われています。
そのため、安価な素材故の保険金が支払われない可能性があります。
火災保険の支払いは2通りの方式があり、
それぞれ20万円以上支払いタイプと定額負担タイプと呼ばれています。
20万円以上支払いタイプは支払額が20万円を超える場合のみ、
補修にかかる費用を保険で全額負担するタイプです。
このタイプは被害額が20万円を超えることで実費負担が0円になるメリットがあり、
人気の契約プランです。
しかし、トタン屋根の修理は20万円以下でおこなわれることも多いため、
20万以上支払いタイプでは保険金が支払われない可能性が高いです。
反面、定額負担タイプは必ず自己負担金が数万円程度は発生しますが、
自己負担を超えた分は保険金が支払われます。
被害内容の大きさに関わらず定額負担することにはなりますが、
保険の支払いがおこなわれやすい特徴があります。
審査にかかわらず保険の契約タイプで支払いがおこなわれない可能性もあるため、
必ず確認するように心がけましょう。
メンテナンスの状況も重要
トタン屋根はメンテナンスの重要性が高い建材です。
定期的に塗装をおこなう必要があり、
メンテナンスを怠ることで錆びや劣化を早めることに繋がります。
メンテナンス状況によってはそもそも経年劣化で壊れていたと判断される原因になり、
火災保険請求の審査落ちの原因になります。
審査落ちのリスクを減らすためにも、
普段からメンテナンスをおこなうことが重要です。
トタン屋根は最大でも20年程度の寿命とされているため、
メンテナンスではなく交換も視野に柔軟な対応が取れるよう管理していきましょう。
トタン屋根の修繕は火災保険の適用範囲
トタン屋根は建物本体に使われることが少ないため、
火災保険の適用が難しいと考える人が多いです。
しかし、正しく管理して設備登録をおこなうことで建物の一部として認められます。
建物である以上は火災保険の請求が可能となるため、
壊れたときは保険を利用しましょう。
正しい知識と管理をおこなうことで保険金が支払われる可能性も高まるため、
記事を参考にぜひ火災保険の利用を検討してみてください。
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