公開日:2022年12月27日
デザイン性が高くおしゃれに見えることから、
天窓や出窓をつける住宅は増えてきています。
その天窓や出窓、実際の用途はどのようなものなのでしょうか。
意匠を複雑にすることで雨漏りのリスクが高くなりそうな天窓や出窓ですが、
本当にそのようなリスクはあるのでしょうか。
天窓とは何か
天窓は、住宅の屋根部分に取り付けられる窓全般を指し、
主な目的としては「採光」や「換気」になります。
採光のみを目的とする場合は、
ガラス・合成樹脂を「はめ殺し」という方法で設置します。
これは、固定窓にすることで動かすことができません。
一方、採光と換気及び火災が発生した時の排煙の両方を目的とする場合は、
開閉式の天窓を設置します。
この開閉式天窓の中には、電動で開閉できるものもあり、
わざわざはしごや脚立に上って開閉する必要はありません。
天窓の歴史は古く、ローマ時代の遺構であるパンテオンにも天窓の似たものがついています。
天窓のメリット
では、天窓をつけるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
① 採光による健康を整える
人間は、日光を浴びることで体内時計を整えることができるといわれています。
体内時計が正常に機能することで、
体調が良くなり精神疾患の予防につながるという研究結果もあるほどです。
天窓を設置すると、
通常の窓よりも3倍近い採光効果が期待できるので、
心身ともに健康な生活につながるといってよいでしょう。
② 風通しが良くなる
開閉式天窓の場合、
壁面の窓だけで換気を行う時よりも風通しが最大で4倍も良くなるといわれています。
換気しやすいということは、
夏場は部屋の上空にたまった熱気を外に逃がすことになり、
クーラーをできる限り使わない生活により節電効果も期待できます。
寒冷地の開閉式天窓には、積雪した場合を考慮し、
重みに強い三層ガラスを使用したものをおすすめします。
関連記事:火災保険活用で無料工事!窓ガラスが割れた事例をプロの塗装屋が解説
③ プライバシーが守られる
住宅が密集している地域の場合は、
窓を開けたくても開けられないということがあります。
これは、プライバシー・防犯面でのリスクが大きな問題になっているのですが、
天窓であれば、天井についているのでそれらを気にせずに開閉が可能になります。
しかも、空に日光を隔てるものがないので、豊富な採光が可能です。
④ 住宅全体のデザイン性が高くなる
天窓は、外観の美しさ・内側からの開放感の両方を得ることができるものです。
しかも、曇りの日でも天井面から光が入るので、室内の明るさも担保されています。
⑤ 光熱費の削減につながる
上述の通り、天窓により昼間は照明を付けなくても十分な光を確保できますし、
冬でも天窓の光により部屋全体が暖かくなります。
そのため、暖房の設定温度を低くできるなど省エネ効果も期待できます。
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天窓の種類
日本には、天窓を扱っているメーカーが数社あります。
デザインや機能面で多少の違いはありますが、
標準的な種類は
- 「突き出し窓-電動開閉」
- 「突き出し窓-手動開閉」
- 「回転窓-手動開閉」
- 「FIX窓」
という4つに大別されます。
●突き出し窓-電動開閉
天窓の上部側を軸にして外側に押し出して開ける形状の天窓です。
リモコンを用いて電動で開閉ができるので、
高い位置の天窓でも簡単に開閉できます。
●突き出し窓-手動開閉
同じく天窓の上部側を軸にして外側に押し出して開ける形状の天窓ですが、
開閉が手動になるため、高い位置の天窓の場合は、
開閉操作のために専用の長い棒を使用したり、はしご・脚立を使ったりします。
●回転窓-手動開閉
中軸回転窓といわれる、天窓の窓枠中央を軸に水平方向に回転して開閉する天窓です。
開閉は手動で、突出し窓ではなかなかできない、窓の外側の拭き掃除が簡単にできます。
●FIX窓
開閉ができないはめ殺しの窓です。部品が少ないため、
コストパフォーマンスが良く、
不具合が起きにくいというメリットがある一歩で、
通風ができないというデメリットもあります。
天窓の価格は、サイズが大きいほど高くなるのは通常の窓と同様です。
しかし、開閉かFIXかで大きく価格帯が異なり、
開閉できる方が高くなります。
製品の相場感は、
FIX窓で5万円~15万円程度ですが、
開閉できるタイプの天窓は15万円~30万円程度とほぼ倍額となります。
また、工事費は屋根の種類などによっても変動します。
出窓とは何か
続いては出窓について解説していきます。
出窓は、日本古来のものではありません。
西洋建築からもたらされたもので、
住宅の美観の印象付けのために設置されたのが始まりです。
日本においては、出窓は外観よりも
採光・景色といった機能性が重視される傾向にあり、
日本の住宅に取り入れられてからは、
多くの住宅で出窓を設置するようになりました。
ほとのどの出窓は、外壁から50cm未満の張り出し形式となっています。
そのため、外壁から50cm未満の場合、
床面積を計算する時には含まれないので、
少しでも空間を広く見せるために活用されることが多くなっています。
そのため、出窓部分は外壁として判断されるケースが多くなるので、
リフォームの際は隣家との距離を50cm以上保持する必要があります。
また「出窓=開閉しない」というイメージがあるようですが、
最近は開閉式の出窓も多くあります。
以前の出窓のサッシの素材は、
木もしくはスチールが主流でした。
しかし、最近は樹脂製・アルミ製などさまざまな素材の冊子サッシの開発が進み、
特に寒冷地では結露に強い樹脂製サッシが人気を集めています。
出窓の存在意義
それでは出窓の存在意義をより具体的に見ていきましょう。
① 物が置ける
出窓のメリットと一番に上げられるのは、
貴重な収納スペースとしても利用できる点です。
例えばキッチンの収納が足りない場合、
キッチンの出窓スペースに収納棚を設置することもできますし、
リビングの出窓は観葉植物を置くスペースなどに活用できます。
② 空間が広く見える
出窓を設置すると奥行きが出ますので、
空間が広く感じられるようになります。
また、採光面がたくさんできることで、
多くの光を部屋の中に取り入れることができます。
出窓が日本で広く普及した最大の理由はこの採光量の増加です。
というのも、日本は建物が密着している地域も多く、
そのような地域の住宅においても出窓があれば
日光を取り入れられるので重宝されているという側面があります。
③ 外観が良くなる
西洋から伝わった出窓は、
輸入住宅・洋風建築で採用されてきたものです。
正常の住宅は、和風の住宅と大きく外観が異なるため、
輸入が始まった当初は街の中でもひときわ目立つデザインでした。
このおしゃれなデザインはすぐに人気を集め、
出窓を採用する住宅が日本でも一気に増加しました。
④ カーテンの装飾を楽しむ
出窓を美しく彩るためには、オリジナルカーテンの存在も重要です。
出窓をより際立たせるためにはレースカーテンは欠かせませんし、
出窓向きに開発された独特の形状のカーテンも販売されています。
出窓があることで、空間全体をエレガントにすることができというのも、
出窓の特徴です。
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このようにさまざまなメリットがある出窓ですが、
残念ながらデメリットもあります。
まずは、結露が発生しやすい構造をしているということです。
出窓は、ほかの窓よりも外側に張り出していますので、
外気の影響を受けやすく結露が発生しやすくなります。
また、角型や台形の出窓は、両サイドを固定して中央のガラスを開閉させるようにするか、
その逆にするなどして換気ができるようにしないと、
大量の結露が発生するリスクがあります。
換気以外の結露対策としては、
出窓の内側に二重窓を設置して断熱性を高める方法などがありますが、
コストがかかってしまいます。
そして、出窓は多くの光を取り込むことができますが、
室内の温度が上昇しやすくなります。
これはメリットでもありデメリットでもありますが、
それだけ外気にさらされている時間が長くなりますので、
紫外線の悪影響を長く受けることになるという意味でもあります。
出窓の種類
●台形出窓
台形出窓とは、外に出ている窓部分が台形もしくは角型になっている出窓です。
和風・洋風どちらの住宅にも設置しやすいことから、
多くの住宅で採用されています。
窓の面数は、正面と左右の計3面で、
一般的に張り出し部分が50cm未満となっています。
つまり、出窓として最もオーソドックスなタイプは、
張り出し部分が50cm未満の台形出窓ということになります。
また、台形出窓には開閉できるタイプも多くあり、
左右の窓だけが開閉できるもの、
真ん中だけが開閉できるものなど製品ごとに仕様が異なるので、
住宅の間取りに合わせてセレクトできます。
●三角出窓
外に出っ張っている部分が三角形になっている出窓を、三角出窓と呼びます。
このタイプは、比較的小さな面積の出窓に多く用いられ、
廊下や洗面所といった小スペースに設置されます。
出窓部分が三角形で非常にコンパクトになるので、
最低限のスペースで出窓を設置できるというメリットがあります。
また、小さいスペースを上手に活用して一輪挿しを置くなどすれば、
インテリア性の高いスペースの演出にもなります。
このように、三角出窓は台形出窓よりも小さな出窓ですが、
開閉機能がついているものもあるので、
デザインのアクセントとしても機能的にも有効な出窓といえます。
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●弓形出窓
外に向かって弓形の曲線状に張り出した形状をしている弓形出窓は、
洋館建築などでよく見られるタイプの出窓です。
デザイン性が高く、存在感も大きいので、これぞ洋風の建物というイメージになります。
弓形出窓はその形状から
「ボウ(弓)ウィンドウ」
とも呼ばれます。
弓形出窓を設置するには、
ガラス面を弓状のカーブにしなければならないため、
コスト的には多少高くなります。
最も少ない面数は3つですが、なだらかな弓状にするために4面や6面にすることもあります。
●ハーフ出窓
ハーフ出窓は、
外に張り出す奥行きの部分を通常の出窓より抑えた構造をしている出窓です。
大きな出窓が設置できない場所や手が届きにくい高所などで採用されることが多く、
張り出し部分が少なくスッキリして見えるのが特徴です。
ハーフサイズということで、出窓としての存在感こそ薄れますが、
出窓の採光機能はしっかり果たしてくれますので、
狭い場所で明るさを最大限に確保したい場合などに設置するケースが多いようです。
張り出し部分が少ないことから、
外から見たときの見栄えを気にする必要はないので、
気軽に設置できるのもメリットといえます。
雨漏りをしている時はどう対処するか
日本は台風が多く、
最近はゲリラ豪雨による被害も報告されています。
大雨や強風は、天窓や出窓に大きなダメージを与えることがあり、
最悪の場合、天窓や出窓から雨漏りをすることがあります。
では、雨漏りを発見した時はどう対処すべきなのでしょうか。
天窓や出窓は、一工夫した施工をするため、
どうしても雨漏りのリスクは高くなります。
とはいえ、しっかりとした施工をする業者の出窓であれば、
滅多なことで雨漏りは起きませんが、
万が一のことは考えておく必要はあるでしょう。
ベストな方法は、火災保険を活用して自己負担ゼロで修理することです。
関連記事:外装塗装で活用する足場の種類と【安く】施工する裏技を塗装会社が大公開
その際に必要なのは、被害を受けた箇所の写真です。
この写真は、火災保険の申請時には必要になりますが、
どう撮影したらわからないと思いますので、
後述する専門業者に依頼するのが良いでしょう。
火災保険は、ほかの損害保険と同じく、
契約者から依頼があって初めて保険金の審査をする「申請主義」
ですので、
自然災害の被害を受けた時は被害を受けたことを証明できる写真が重要なポイントになります。
その後、応急処置及び本格的な工事をして修理をすることになります。
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地震請求や火災保険の申請相談は江戸川塗装へ
このように、自然災害により天窓・出窓に不具合が生じた時は
火災保険を活用することになります。
火災保険を活用する時は、
火災保険を活用した工事で豊富な実績を持っている専門業者に工事を依頼したいところです。
そこでおすすめなのが、江戸川塗装です。
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火災保険は申請が複雑なので、このような業者がいると安心です。
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現実は、職人が修理をしなくてはいけない箇所よりも
災害によって破損した部位を見つける方が難しいのです。
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2023年でも地震や大雪・落雷・竜巻・雹(ヒョウ)・台風など申請しなくてはいけない災害が多々起きることが予測されております。
災害が来る前に大事な建物を点検させてください。